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タイヤ・ホイールQ&A

聞いたことはあるけれど、実はよくわからないタイヤ・ホイールのことをQ&Aにしました。 注意!)記述内容につきましては、当社独自調べによる見解ですので、
必ずタイヤ専門店やカーディーラー、カーショップなどにてご相談いただき、適切なアドバイスを受けて下さい。

タイヤ質問一覧

  • Q1.タイヤの寿命はどこで判断すればよいのですか?

    A.スリップサインとゴムの劣化を指標にして判断します。

    タイヤに溝がないと、濡れた路面では滑りやすくなってしまいます。溝は、タイヤと路面の間に溜まる水を吐き出す役割を果たしていますが、使っていくうちに少しずつすり減り、グリップ力が低下していきます。
    一般的に、新品のタイヤでは7~9ミリ程度の深さの溝がありますが、すり減って1.6ミリになると、スリップサインと呼ばれる目印がタイヤに現れます。

    スリップサインが一箇所だけでも出たタイヤを使うことは、法律で禁止されています。タイヤの溝が1.6ミリまで減る前に交換を考えましょう。

    タイヤの溝

    また、スリップサインが出ていなくても、ゴムの劣化により、タイヤ表面に「クラック」と呼ばれるひび割れができていたら注意が必要です。
    たとえタイヤが新しくても、指定空気圧を下回っていると、ひび割れする場合もあります。

  • Q2.スリップサインはどこにありますか?

    A.タイヤのサイド部に、スリップサインの位置を示す矢印が、6ヶ所表示されています。スリップサインそのものは、溝の奥に隠れています。

    スリップサインの位置を示す矢印
  • Q3.指定空気圧とはなんですか?

    A.タイヤブランドごとに設定されているものではなく、新車装着タイヤを基準として、車ごとに設定された空気圧のことです。

    さらに、同じ車でも前後で指定空気圧が違う場合もあります。

  • Q4.指定空気圧はどこに記載されていますか?

    A.運転席側のフロントドアを開けた内側や、給油口の蓋に「タイヤ空気圧」というシールが貼られています。

    マニュアルで確認してみてください。

    指定空気圧が表示されているシール
  • Q5.空気圧が低いとどうなりますか?

    A.指定空気圧よりも空気圧が低い場合、タイヤトラブルの原因になります。

    燃費が悪くなるだけでなく、最悪のケースでは走行中にバーストすることがあります。特に高速道路を走る前は、指定空気圧を下回っていないか確認してみてください。

  • Q6.空気はもれてしまうものですか?

    A.ゴム製のタイヤは、微量ですが空気がもれます。

    月に一度は空気圧の点検をしてください。

  • Q7.タイヤを長持ちさせるにはどのようにすればよいのですか?

    A.タイヤのローテーションを行ってください。

    タイヤの摩耗は4輪全てが均等ではありません。前輪駆動のFF車はフロントタイヤ、後輪駆動のFR車はリアタイヤの摩耗が早く進みます。一般的に、フロントタイヤはショルダー部分、リアタイヤはセンター部分で摩耗しやすく、特にFF車では、フロントタイヤに制動力・駆動力、コーナリングの力が集中的に働くために、リアタイヤの2倍以上も摩耗が進みます。
    そこで、タイヤの取付位置を入れ替えるローテーションを行うことで摩耗が均一化され、タイヤを長持ちさせることができます。

  • Q8.ローテーションを行う時期の目安はありますか?

    A.ローテーションは、走行距離およそ5,000kmごとに行うのが適当です。

    加減速が多い場合や、コーナーの多い山道を走ることが多い場合は、摩耗が早く進みますので、早めにローテーションを行います。また、スタッドレスタイヤから夏タイヤへ履き替え時に、ローテーションを行うのも手間が省けてよいでしょう。

  • Q9.ローテーションの方法を教えてください

    A.フロントタイヤとリアタイヤの入れ替えになりますが、方向性パターンのタイヤやタイヤサイズが前後で異なる車種では、ローテーションの組み合わせが限られます。

    ローテーションの作業は、ガソリンスタンドやカーディーラー、タイヤショップなどの専門店に頼むか、自分で行うこともできます。自分で行う場合は、スペアタイヤが必要になります。1輪のタイヤをスペアタイヤと入れ替え、次に別のタイヤと最初に外したタイヤを入れ替えるという、作業を繰り返します。

    一般タイヤ 方向性のある
    タイヤ
    FF車 FR車/4WD車
    FF車タイヤローテーション方法 FR車タイヤローテーション方法 方向性パターンのタイヤローテーション方法
  • Q10.ロードインデックスとはなんですか?

    A.タイヤ1本で支えることができる、最大負荷能力を表す指数です。

    タイヤのカテゴリーによって、最大負荷能力に対応する空気圧は異なります。車両の軸重に対して、負荷能力不足のタイヤを装着すると、タイヤの損傷につながります。
    ロードインデックスの指数と負荷能力対応表はタイヤサイズの見方をご覧ください。

  • Q11.窒素ガスのメリットはなんですか?

    A.ゴムは空気を通すため、空気圧は自然に減少していきます。
    空気には、約80%の窒素と約20%の酸素、水分などが含まれていますが、窒素ガスは、酸素や水分などを含んでいないので、主に下記のメリットがあります。

    1.窒素は、酸素よりゴムを通りにくいため、空気圧が低下しにくい。
    2.水分を含まないため、温度が上昇しても、空気圧の変化が少ない。
    3.酸素や水分を含まないため、タイヤとホイールが傷みにくい。

  • Q12.タイヤの保管方法はどのようにすればよいのですか?

    A.タイヤをホイールとセットで保管する場合、指定空気圧の半分程度に下げて平積みにすることをお奨めします。

    タイヤを床などに直接置く場合、ゴム中の薬品がにじみ出て付着することがありますので、下に厚手の段ボールや板などを敷いてください。

  • Q13.タイヤの製造年月日を知るには?

    A.タイヤ側面の片方にのみ刻印されている製造番号の下4桁が製造年月日になります。

    4桁のうち、前の2桁は「製造された週」、後ろの2桁は「製造された年」を示しています。なお、2000年より前に製造されものは、3桁表示になり下1桁が製造された年を表しています。
    写真のタイヤは2006年35週に製造されたことになります。

    タイヤの製造年月日

ホイール質問一覧

  • Q1.ホイールの材質にはどのような種類と特徴がありますか?

    A.ホイールには、大きく分けるとアルミ・スチール(鉄製)・マグネシウムの3種類の素材で作られたホイールがあります。
    これらのホイールには以下のような特徴があります。

    ■アルミホイール
    アルミホイールは、軽量のアルミニウムを主材料にしたアルミ合金製のホイールです。
    アルミホイールはスチールホイールより割高ですが、軽量で剛性や放熱性が高く、加工も容易なので様々なデザインの製品があります。
    また、製造方法には鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)があり、構造の違いで1ピースから3ピースまであります。

    ■スチールホイール
    スチールホイールは、コストが安く大量生産に適しているので、一般的な乗用車や商業車などではスチールホイールが主流です。
    ただ、アルミやマグネシウム素材と比べて剛性や放熱性に劣り、重量も重いためスポーツカーには不向きです。

    ■マグネシウムホイール
    マグネシウムホイールは、鉄やアルミ合金より軽量なマグネシウム合金を使った鍛造ホイールです。
    マグネシウムホイールはアルミホイールよりさらに軽く、剛性も優れているため、バネ下重量の軽量化、ハンドリングや安定性、乗り心地の向上につながります。
    ただ、マグネシウム合金はアルミ合金に比べ、加工が難しく、材料が高いため、高価になるほか、デザインにも制約が多くなります。
    また、腐食しやすい材質で、一般ユーザーにはあまり普及していません。

  • Q2.ホイールの構造にはどのような種類と特徴がありますか?

    A.ホイールの構造には、1ピース、2ピース、3ピースという種類があります。
    1~3の順に製造工程が複雑になり、製造工程が複雑になるほど高価になる傾向があります。

    ■1ピースホイール
    1ピースホイールは、リム部からディスク部までが一体化したタイプのホイールです。鋳造製法で作られた1ピースのホイールは、安価で品質が安定しやすいため、一般的なアルミホイールはこのタイプのものが多く、主流になっています。

    ■2ピースホイール
    2ピースホイールは、一体構造となっているリム部とディスク部を別々に作り、溶接またはボルトで締めて組み合わせたタイプのホイールです。
    リム部とは別々に製造されるディスク部は、デザインの自由度が高く、オフセットの値も調整しやすいため、多彩なサイズのホイールを作ることができます。

    ■3ピースホイール
    3ピースホイールは、表側のリム部と裏側のリム部(アウターリムとインナーリム)を溶接し、それにディスク部をボルトで組み合わせたタイプのホイールです。
    それぞれの部分に異なった素材やデザインを組み合わせられるため、ファッション性を追求したホイールに多く採用されています。